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戦争と平和のお話(くじらゲルニカ2025へ向けて①)

10月9日に吹田市平和記念資料館を見学して、戦時中の天王寺動物園のお話しを聞きました。
子どもたちは「爆弾ってこんなに大きいの!?怖いね。たくさん家が壊れているね。飛行機に爆弾つけてぶつかっていったりしたんだよね」と展示物を見ながら話していました。
今年が戦後80年という節目で戦争の情報に触れる機会もあってか、ご家庭でお話しを聞く機会があったのだろうと想像しました。
戦前の動物園では、ゾウ、キリン、チンパンジー、ヒョウなどを見て楽しい気持ちになっていたのに、戦時中になると危険だからと大切に育ててきた飼育員さん自身が殺処分しなければならなくなったお話しを聞き、「戦争は悲しい、嫌だ」という共通イメージを持ちました。
園に戻ってから後日、戦争について振り返り、今度は「平和」について話し合いました。
子どもたちが普段使う言葉ではないのでおそらく知らない子も多いだろうと思いましたが尋ねてみると
「戦争がないこと、地震とか津波がないこと、あと台風とかも」というような意見がでてきました。
言葉にするのは難しいことですが、日常生活ができなくなること=平和ではないというイメージをもっている子もいることが分かりました。
そこで話し合いの展開を「楽しく過ごせるのが平和ってことだね!みんなにとって楽しいことは何?」と、保育士も含めてそれぞれの楽しいと感じることを話してもらいました。
保育園に来れること、友達と遊べること、お家で美味しいものを食べること、家族と過ごすことなどが出てきて、最後に私から「明日もみんなと会えること」を付け加えました。
戦争はなくても、いつも会えると思っていたら、もしかすると事故で明日会えなくなることもあるかもしれない。病気になって命がなくなることもあるかもしれない。だから、明日もみんなと会えるのが楽しみだし平和だなって思いました。だから平和って明日も楽しいことができること、「未来があること」だと思います。
未来は、今日のお昼からも未来だし、明日も未来だし、小学生になるのも、大人になるのも未来のことだから平和な楽しい未来になって欲しいね。
こんなお話しをして、くじらゲルニカ2025、今年のテーマ”未来のゲルニカ”へ向けての導入として、「小学生になった自分に手紙を書く」という活動をしました。その時の様子は別のブログにありますのでこちらからご覧ください。
次は「命のお話し」へ続きます
